事例紹介
File No.006
二本松事業場第8棟
NOK株式会社
大橋 様
業種:オイルシール材製造
階数:2階建て
課題:大空間、コスト、工期短縮
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導入前の課題
- 体育館のような大空間を確保したい
- 地盤に課題があるが予算内で建てたい
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導入の決め手
- 柱のない広い空間が造れる
- 工期が短縮できる
目指したのは、天井が高く柱のない空間づくり。
しかし、これが思いほか難しかった
NOK様の事業について教えてください
自動車のエンジンなどに使用されるオイルシール材のメーカーとして国内No.1のシェアを持つメーカーです。グループ全体としては、日本国内はもとより欧米、アジア諸国へと広いネットワークを持ち、風力発電や建設機器など幅広いニーズに応える製品を製造しています。
工場建設に際しての課題とは?
発端は、新しい設備を導入するための工場を建てることでした。導入したい設備が巨大なので、天井が高くて空間に柱がない、体育館のような建物をイメージしていたのですが、これが思いのほか難しくて。私は建築の専門家ではないので、とにかく「こういった建物が欲しいんです」と言うざっくりとした仕様書をまとめて見積もりを依頼することにしたんです。しかし回答は、「普通の建築方法では難しい」というものでした。建物の構造的な問題もさることながら、用地の状態にも課題があったため、予算的にも工期的にも「難しい」という結果になってしまったのです。
ほぼ100%オーダーメイドで建てたい建物ができた
システム建築に対してどんなイメージをお持ちでしたか?
いわゆる「規格品」のイメージで、コストと工期に関してはメリットがあるけれど、柱が多くて使用できる床面積が小さく、建屋の高さ制限もあると思っていました。実際、数社に問い合わせてみたのですが、高さ制限と柱の多さがネックとなり断念しました。
ところが色々調べて行くと、JFEシビルさんはシステム建築でアイススケートリンクを造っているじゃないですか。アイススケートリンクはかなり広い空間ですが、柱はほとんどありませんよね。そんなものが造れるのなら、我々が望む建物も造れるのではないかと考え、とにかく話を聞いてみることにしました。
JFEシビルのシステム建築を採用した決め手は?
建物の概要をお伝えしたところ、その場で「工夫すれば何とかいけます」と言っていただけたんです。盛土用地への建設を予定していたのですが、いちいち基礎工法を用いれば予算的にも工期的にも問題ないという話を聞き、希望の光が見えてきた感じでした。我々の「こうしたい」という希望に対して「できない」と言われたことがなく、ほぼ100%オーダーメイドで対応していただけたと思っています。自社内で構造計算からできること、そしてこれまでの多様な実績があればこそ、ですね。
設計はもちろんコスト、工期、耐震ともに満足
これからシステム建築で建てようとしている方にアドバイスを
私は建築の専門家ではありませんが、こうした案件は「予算ありき」で進むので、要望の3割減くらいは仕方ないと思っていました。でも、今回はほぼ希望通りの建物が完成しました。しかも、一般的な工法では1年程度といわれる工期が、約7カ月で竣工したのですから驚きです。柱の間隔等全く制限がないわけではありませんが、コスト、工期、耐震に関してはメリットの方が大きいので、検討する価値があると思います。
システム建築がもたらした
ビジネスへの効果は?
- 新規の大型設備が導入でき、事業拡大を狙える
- 予算内かつ短工期で希望通りの建物を建設