システム建築のススメ
- ホーム
- システム建築のススメ
- 考察その3
震災を経験した企業が
システム建築を選ぶのはなぜか?
「耐震でのメリットのほうが多い」
その理由とは
システム建築を導入した企業様に聞きました。「システム建築の魅力とは何ですか?」。質問の回答で最も多かったのは、予想通り「低コスト」そして「短工期」。しかしこの2つに並び多く聞かれたフレーズがもうひとつ。それは「耐震性」です。中には「耐震でのメリットのほうが多い」と語る、東北の企業様からの回答も。東日本大震災を経験した企業がなぜシステム建築を選び、「耐震性」が魅力と語るのか? その理由を探っていきます。
-
震災における「倒壊ゼロ」
という実績JFEシビルのシステム建築に限ったデータになりますが、阪神・淡路大震災、東日本大震災そして熊本地震によるシステム建築の倒壊被害は、なんと「ゼロ」。全半壊、大規模半壊などで操業不能となったシステム建物はひとつも存在していなかったのです。 なぜシステム建築は地震に強いのか? その答えは、「軽量」と「変形」という2つのキーワードで語ることができます。解説に入る前に、東日本大震災で被災した宮城県・仙台港の工場の画像をご覧ください。
1階部分の大きな破損は、津波によるもの。金属製の外壁をも捻じ曲げる、津波の破壊力の大きさが見てとれます。一方で2階外壁部分に目立った損傷はなく、津波襲来時、社員の皆さんは2階に避難して難を逃れたとのこと。柱や梁をはじめとする構造体部分にも被害はなく、その後1階部分の外装だけを補修して、すぐに操業を再開したそうです。
-
「軽量」な建物は、揺れが少ない
工場集積地である東北を襲った東日本大震災。地震で多くの建物が損傷し復旧の目処が立たないケースも多く存在しました。そんな中、この建物はなぜ震度6強の大きな揺れに耐えられたのか? 理由は、その「軽さ」にありました。
地震のエネルギーは、建物の重量に比例して大きく働きます。つまり建物の外壁、屋根などの重量が重ければ重いほど、大きく揺れるということになります。例えば、一般工法の外壁(ALCパネル) 1平方メートルあたりの重量が約124kgであるのに対し、システム建築の外壁材(JFEシビル メタルビル建築 KBパネル)は約14kg。なんと約1/10の軽さです。コンクリート外壁材と比べて、システム建築の金属外壁は圧倒的に軽い。システム建築は「軽量」な建物であるため、揺れが少ないのです。 -
構造体の「変形」に合わせて、
形を変えられるそして「変形」について。地震の揺れは、地面から建物に伝わります。そして建物の高さが高ければ高いほど、その上層部分は揺れが大きくなっていきます。つまり揺れが生じている間は、構造体そのものが「変形」することになるのです。一般工法の建物は重いコンクリート外壁材(ALC)で覆われているため、構造体が変形すると、ひび割れ、亀裂が生じ、外壁の落下などにつながる恐れがあります。一方で、システム建築はどうか? 前述した通り「軽量」で揺れが少ないうえに、構造体の「変形」に合わせて、形を変えられる特徴を持っているのです。
-
鉄骨造だから骨組み全体が粘り強い
例えばJFEシビルのシステム建築「メタルビル建築」は、その名の通り、すべて金属製の部材で構成されています。そのため金属製の屋根・外壁は延び能力が高いため、部材のひび割れや落下が生じにくい。さらに鉄骨造で骨組み全体が粘り強いため、地震によって発生する揺れにも追従しやすい。つまり「耐震性が高い」ということになるのです。
-
本当に怖いのは
地震によって生じるリスクここまで地震に強い建物、ということでシステム建築を紹介してきました。しかし本当に怖いのは、地震によって生じるリスクです。
「従業員の安全が脅かされる」、「操業停止に追い込まれる」、「大規模補強工事が必要になる」など、ビジネスを揺るがすリスクばかり。揺れに耐えられる建物ならば、前述した仙台港の建物のように、従業員の安全を守り、すぐに操業再開でき、かつ追加工事の必要もありません。システム建築のメリットとして「耐震性」を挙げる方が多いのも、当然の話なのかもしれません。 -
被災経験を活かし
『しっかりした建物を』JFEシビルのシステム建築で、新工場を建てられた福島の丸藤ガラス様。システム建築を選んだ理由をお聞きしたところ、こんな答えが返ってきました。
「震災を経験した中で『しっかりした建物を』という思いはとても強いです」
「この工法なら、間違いなくしっかりやっていただけると感じました」
震災を経験した方が『耐震性の高さ』でシステム建築を選んだという事実。その理由に、あらためて納得していただけるのではないでしょうか。
建物の計画などありましたら、
お気軽に問い合わせください。