システム建築のススメ
- ホーム
- システム建築のススメ
- 考察その7
システム建築とプレハブ建築の違いとは?
3つのポイントを徹底解説
工法・性能・コストから見る
システム建築とプレハブ建築
倉庫や工場を低コストかつ短工期で建てようとしたときに、システム建築とプレハブ建築が選択肢として検討されることが多いでしょう。両者とも従来工法に比べ低コストであるのは共通していますが、利用者の用途や使い勝手によって登場する場面が違います。ここでは、両者の工法や性能、そしてコストの3つの側面から違いを比較し、それぞれの特徴をご紹介します。それらを踏まえ、どの方法がご希望の建物に合うかを検討してみてはいかがでしょうか。
-
いずれも標準化された
効率のよい工法システム建築もプレハブ建築も、建築部材をあらかじめ用意し、現場で加工せず組み立てるだけであるという点で共通しています。ただ、プレハブ建築は全ての部材が規格化されたものであるのに対し、システム建築はお客様の要望から設計、部材の生産、施工をシステム化して行います。おおよそプレハブ建築はコスト・工期最優先、それに柔軟性が加わったものがシステム建築であると考えられます。
-
建物の強度と空間活用で性能比較
では次に、プレハブ建築、システム建築を性能で比較してみましょう。
まず、プレハブは軽量鉄骨で建てられるのが一般的です。重量鉄骨に比べて強度が小さいため重いものを載せる建物には不向きです。また、プレハブ建築床を支える柱が比較的多く必要になるため、大空間を必要とする建物よりも、小ぶりな建物に向いている工法だと言えます。一方、重量鉄骨を用いるシステム建築は、軽量鉄骨の建物に比べて大きな荷重に耐えられるため、工作機械や重い荷物などの重量物を入れることが可能で、天井クレーンなどを導入することも可能です。また、プレハブよりも柱の間隔を広くすることができるため、大空間を創出するのに向いています。このため、製造業の工場や大型倉庫といった用途に適した工法と言えるでしょう。
-
コストと性能のバランスなら
システム建築以上のように、プレハブ建築、システム建築ともに効率的に早く建てられる点が共通している一方で、性能面を重視するとシステム建築に優位性があることがわかります。ただしコスト面で見ると、プレハブ建築のほうが圧倒的に安価に建てることが可能です。そのため、小規模で用途が限定的な建物や、仮住まいなどの期間限定の建物をご希望の場合は、プレハブ建築が適しているでしょう。逆に大型の工場や倉庫といった大空間を要する建物や、天井クレーンなどの重量物を導入する建物の場合は、システム建築が適していると言えます。
まずはどんな用途の建物なのかを前提に、コストと性能のバランスを比較して、どの工法が最も希望に沿うのか検討すると良いでしょう。
建物の計画などありましたら、
お気軽に問い合わせください。